餃子共和国
宇都宮といえば餃子、餃子といえば宇都宮である。東京で出身地を聞かれて宇都宮と答えると、必ず「ああ、餃子の有名なところですね」と言われる。本当は餃子以外にもカンピョウとか、大谷石とかも名産品なのだが、宇都宮と言えば餃子の街になってしまったのである。
どうやって調べたか知らないが、餃子の消費量が日本一だということより、観光資源として売り出したのがきっかけだそうだ。その後、テレビ東京で放送していた山田邦子の「おまかせ山田商会」にプロデュースを依頼、駅前に大谷石造りの餃子ビーナス像を作って宣伝したことで、そのイメージは確定的となる。昔、元気が出るテレビで浦安商店街をたけし猫招きの像で売り出したのに手法が似てるから、ひょっとしてテリー伊東の肝いりだったのかもね。
餃子の街と呼ばれているとはいえ、これまであんまり餃子専門店で食べるなんてことなかった。ずっと東京に行っていたせいもあるけど、それ以前もだいたいうちで母が作ってくれてたからね。それに観光資源として売りに出している物って、あんまり地元の人は気にとめないものだし。
それでもいざ帰ってきてみると、いったい観光資源として売り出している餃子がどんな味なのか興味がわいてきたので、新しくできた餃子のテーマパークの「餃子共和国」に行ってきた。
デパートが撤退したらしいビルの中は、パチンコ屋、軽食堂、駄菓子店、ゲームセンターなどが入っているが、かなりがらんとした雰囲気だ。
その一角が、大正、昭和初期の繁華街の雰囲気に改造されており、10店あまりの餃子屋が出店している。飲み屋、交番、電気屋、新聞店、映画館などの建物を模した店舗が並んでいるが、それらがすべて餃子店になっているわけでなく、ドアだけだったりの所もある。餃子は好きな店の窓口で買って、それを食堂や広場を模した席に運んで食べる模擬店形式だ。レトロな繁華街のいかがわしい雰囲気は楽しいが、どこが店で、どこが食べる所なのかわかりにくいのが難。
かんじんのお味だが、宇都宮の二大有名店「政嗣」「みんみん」のうちの「みんみん」を食べたのだが(政嗣はここに出店していない)、これがなかなか美味しかった。東京に住んでいた時は「王将」が好きだったのだが、そこがニンニクがかなり利いていたのに対し、みんみんはもう少しおとなしい。皮も具も味がまとまっていて、しつこさがなくて美味しい。焼き餃子、揚げ餃子、水餃子があって、一人前220円。おみやげもある。
駅からちょっと距離があるので(車で10分)、車を持っている地元民じゃないと行きづらいが、入場料などは取られないのでどこかに行ったついでに寄ってみるといいだろう。
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