白の十字架
かなり以前に古本として買ったまま読んでいなかった森村誠一の「白の十字架」を読んだ。
ヒマラヤに登った登山隊の二人のうち、一人が力尽きて下山を求めるが、もう一人がそれを振り切って山頂を目指して進んで登頂に失敗した上、相方を遭難死させてしまう。男は自分の身勝手で相手を死なせてしまったという十字架を背負うこととなる。
その少し前、刑事の妻が不倫中に強盗に遭い、不倫相手は殺され、自らは犯されてしまう。その捜査線上に挙ったのがヒマラヤ登山に失敗して凍傷で足の指を失ったその男だった。
入り組んでる人間関係が面白いのだが、捜査の過程で関係者が偶然に出会う人々が、どれもこれも実はつながりを持っていた人ばかりで、いくらなんでも都合良すぎだ。
結末が寂しいことになるのは森村誠一らしいけど、やるせない。
それにしても、森村誠一の推理小説って必ず女が犯されない? そんなに数を読んだわけじゃないけど、ちょっとワンパターンのような。そういうシーンがないと読者受けが悪いんだろうねぇ。
でも面白かったよ。ゆうべ遅くまで読んでて、今日も親父の病院の付き添いで待ち時間にずっと読んでた。
一緒に松本清張の「蒼ざめた礼服」を読んでる。こっちはもっと社会派ミステリー。
松本清張は小学生の頃から読んでいた。夏休みの読書感想文も書いたぞ。嫌なガキですなあ。
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