こういう映画だと思ってた/鬼龍院花子の生涯
名前だけはよく知ってるけど、見たことない映画っていっぱいある。
そんな中の一つ、鬼龍院花子の生涯をようやく見た。
あらすじ
土佐の侠客、鬼龍院政五郎(仲代達矢)の妾の子として生まれ、育てられた十二歳の花子(子供時代は仙道敦子)。
妾の子ゆえ、政五郎の正妻の歌(岩下志麻)や他の妾、一家の若い衆らから虐げられる毎日を送っていた。
ある日、花子は初潮を迎える。めでたいことであったが、花子にとってそれはさらに屈辱的な日々の始まりであった。その夜から政五郎が花子の体を求めて来るのであった。
「お父さんやめて、もうこれきりにして…」花を散らされた花子はうつろな目でそう言った。
時は過ぎ、二十歳を過ぎた花子(夏目雅子)の境遇は相変わらず悲惨なものであった。政五郎の逆恨みから母を殺され、恋をした若い衆との中も裂かれてしまう。
一本気で恐れを知らぬ政五郎は、他の一家との抗争を起こし、相手の親分を惨殺、その妻秋尾(夏木マリ)も強引に自分の物にしてしまう。
政五郎の家に軟禁され、毎夜もてあそばれる秋尾、そして花子。二人は最初は反目し合っていたが、同じ境遇にいつしか友情が芽生える。
そんな折、秋尾が病死してしまう。伝染病の腸チフスだ。感染におびえる鬼龍院一家の混乱に乗じて家を逃げ出した花子は、東京の遊郭で女郎として働くようになる。
そこの客であった貧乏教師と恋をし、女郎をやめることを決意するが、嫉妬した財閥のジジイによって恋人の前で無理矢理犯され、恋人も殺されてしまう。
怒りと悲しみに満ちた花子は、政五郎から受け継いだ血が目覚め、単身日本刀を手に財閥に乗り込み暴れ回る。しかしそこは多勢に無勢、なんとか財閥の命は奪ったものの、配下のヤクザ達に取り囲まれてしまう。捕まればまた屈辱を受けるのは明らかだ。
額から血を流し、上半身をはだけさせたまま花子は叫ぶ。
「なめたらいかんぜよ!!」
…というような話だと思うじゃん、普通?
しかし本当はちょっと違うお話。
子供のない鬼龍院政五郎の養女に連れて来られた松恵(仙道敦子)が政五郎の世話をさせられるのは一緒。その一年後、抗争相手の妻秋尾(夏木マリ)の店からさらってきた女に政五郎が生ませた子供が花子(よく知らない女優)。
大人になった松恵(夏目雅子)は小学校の教師になる。ヤクザの養女であっても、やさしい教師であった。
財閥からの頼みでスト破りに行った政五郎は、暴力に屈しない若い教師を気に入り、年頃になった花子の婿に迎えようと考えるが、教師が好きになったのは松恵の方であった。政五郎は激怒し、教師の指を詰める。
「放っておくから悪い虫が付く」と、血のつながらぬ娘松恵を犯そうとする政五郎だったが、松恵の必死の抵抗であきらめる。
家を出た松恵は離れた学校に移り、教師を続けた。
花子が別の組の男と政略結婚し、また、政五郎の正妻の歌が腸チフスで亡くなる。
スト破りをやめた政五郎は財閥に絶縁され、この頃から一家がうまくいかなくなる。
花子の夫は殺され、松恵とやっと一緒になった教師も殺されてしまう。
亡くなった教師の実家で「お前がヤクザの娘だから息子が殺された」と怒る父親に対して松恵が吐いた言葉が「なめたらいかんぜよ!」
花子が抗争相手に拉致されたため、政五郎が花子を救いに行くことになる。
単身切り込みに行く政五郎と松恵はここで心を通わせる。
相手の親分を殺し、さらに花子を探すが、当の花子は相手の男と出来ていたのだった。失望し、自首した政五郎は網走で2年後に獄中死。
花子の行方はわからなくなるが、遊郭に売られていて、「お父さん助けて」という手紙をよこし、自害する。政五郎のかわりにその手紙を見てやって来た松恵が花子の遺体を発見する。
タイトルは〜花子の生涯だけど、どう見たって松恵が主人公。花子の扱いは申し訳程度。原作ではちゃんと花子が主役で、松恵が語り部らしい。
映画のポスターには「お父さんやめて、もうこれきりにして」って書いてあったんだけど、そんなセリフ実際には言いませんでしたな。
決め台詞の「なめたらいかんぜよ」ってのも、松恵と関わったばかりに理不尽に息子を殺された父親に対して言うのはおかしいよなあ。
つまらない映画じゃなかったけど、名作と言えるかと言われればそうでもない。
夏目雅子より、夏木マリの色気がよかった。
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華陽さん
将来再映画化することがあったら、俺のストーリーでやってほしいですね(笑)
投稿: 雅@管理人 | 2015/12/13 01:51
前半ですっかり鬼龍院花子の生涯を観る気になってしまいました…。
そのキャストで是非撮っていただきたいくらいです。
本当のストーリーより前半のストーリーのが絶対に面白い…泣
投稿: 華陽 | 2015/12/12 02:39
名前のないシャイな方こにゃにゃちは
タイトルに偽りありって感じですよね(笑)
「なめたらいかんぜよ」も逆切れですし。
話題の映画でしたけど、自分としては「?」な映画です(^^;)
投稿: 雅@管理人 | 2012/04/04 17:45
こんにちは
突然すみません
昨日、たまたまテレビで松恵役が観月ありさの「鬼龍院花子の生涯」を観ました。
夏目雅子が出演していた映画も観たことがなく、初めて観ました。最初の内はてっきり花子は観月ありさだと思ってました。観終わった時、何故このこのタイトルにしたんだろうってすっきりしないものが残りました。
で、このブログに辿り着きました。
そういうことだったんですね!
「なめたらいかんぜよ」のシチュエーションもやっと納得です。
今度、夏目雅子の映画も観てみたいと思います。
ありがとうございまいした。
突然のコメント、大変失礼致しました。
投稿: | 2012/04/04 11:32