20世紀少年
さんざんCMが流れてるからみんな名前くらいは知ってるだろうけど、浦沢直樹原作のマンガ「20世紀少年」とその映画が面白い。
1960年代後半、原っぱに作った秘密基地で遊ぶ友達だった子供達が面白半分で書いた「よげんの書」。20世紀末に悪の組織が出現して、それを自分たちが救世主としてやっつけるという内容だ。
そして20世紀末、その「よげんの書」の内容をそのままなぞった事件が起こりだした。自らを「ともだち」と名乗る新興宗教の教祖が裏で糸を引いているようだ。 「ともだち」はあの原っぱの遊び仲間だったに間違いない。いったい誰なのか!?
原っぱ仲間の遠藤ケンヂは、「ともだち」の目的が人類滅亡であることを知り、かつての原っぱ仲間を集めて「ともだち」に立ち向かう。
というのがストーリー。
新興宗教が人類滅亡のような荒唐無稽なことを実行してしまうというのは、明らかにオウム真理教事件が元ネタだ。
オウムはサリンだったけど、「ともだち」は細菌兵器で人類滅亡を謀る。
オウムのポアという死刑宣告に対して、「ともだち」は絶交という。
映画のキャスティングがとても素晴らしい。
主人公、遠藤ケンヂ役の唐沢寿明をはじめ、マンガの中から抜け出たような役者が演じている。
芸能事務所の力関係に極力左右されていないんじゃいかと思わせるキャスティングだ。
というか、ホンジャマカ・石塚英彦のマルオや、藤木直人の蝶野刑事など、原作のマンガ自体が実際の役者をモデルにしてないか? と思わせるフシもある。
だいたい登場人物の名前からして、遠藤賢司、小泉今日子、常盤貴子なんかをモチーフにしてるし。先ほどのマルオは丸尾道浩というんだけど、これって漫画家の丸尾末広から取ったのかな? そうならちびまる子ちゃんの丸尾君と一緒だね。ちなみに映画には遠藤賢司本人も出てる。
ケンヂの姪で、どうやら「ともだち」の娘らしいカンナ役の娘もえらい雰囲気が似ている。
そして俺がいちばん気に入ったのがそのカンナの友達の小泉響子役の木南晴夏って娘。原作の雰囲気も出てるし、何よりすっとぼけてて面白い! つーか、以前の職場の友達か誰かに似たような娘がいたような気がするんだけど…思い出せない。
原作は20巻近く出ていて、今日7巻まで読んだ。
映画も三部作。現在三作目が公開中だ。
カムイ外伝とこれと両方見たいな。
ネットの映画評だと悪くいう人もいるんだけど、俺は楽しめたよ。テレビでこないだ見たばっかりだけど。
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ところで本文の絵、てきとーに書いたら人差し指じゃなくて小指を出してるみたいになってしまった…
投稿: 雅@管理人 | 2009/10/10 22:09
なかなか良かったと思いますよ。
少なくとも、見てて「なんじゃこりゃ」って気にはなりませんでした。
ただ登場人物多いし、相関関係が複雑なんで、いまだに動機その他が頭の中で整理できませんが(苦笑)
原作と一緒に見るのがいいのかもしれません。
本文でも書きましたが、こういう荒唐無稽なことでも似たようなことが実際に起こってしまうのが事実は小説よりも奇なりですね。
かつて、日本海側に行くと北朝鮮の船が来て人をさらっていくなんていう話が噂として笑い話になっていたようですが、実際に拉致されてましたしね。
投稿: 雅@管理人 | 2009/10/10 22:08
よかったっすか?
国産のこの手の映画には期待しているので、
DVDが出たら見ようと思ってます。
キャシャーンは、がっかりだったので、
カムイには、若干及び腰ですが。
投稿: aw@bitlog | 2009/10/09 19:26