GPSコンデジを購入
GPS付きコンパクトデジカメ、CASIO EXILIM EX-H20Gを買った。
内蔵のGPSセンサーで撮影場所の緯度/経度と高度、カメラを向けた方角を記録してくれるので、後から地図上で位置を表示することができるのだ。
GPSはハイブリッドGPSと呼ばれる、通常のGPS衛星からの電波を受信して現在地の位置を測定するものと、電波が受信できないような場所でもモーションセンサーによってだいたいの位置を測定する仕組みを組み合わせている。
GPSの感度や正確性は、今あるGPS付きコンデジの中では最も性能がいいらしい。
撮影方角は22.5度単位で画像ファイルに記録される。
GPS機能がONなら、時刻合わせもしてくれる。
世界地図を内蔵しており、ボタン一発で地図上に撮影場所、高度、撮影方向、移動ログが表示される。
地図は大都市部や海外の有名観光地等では最大2700分の1まで拡大表示可能だが、多くの地域では14万分の1程度までだ。
細かな地名や道路も載っていないので、カメラだけではだいたいの位置しかわからないので、参考にはなるかもしれないが、ナビに使えるというほどではない。
撮影方位はパックマンのように青い円の一部が欠けたマークで表示される。
GPSがONなら、カメラの電源を切っていても定期的にGPSで位置を測定する。カタログによれば10分に1度とあるが、使ってみた印象ではもうちょっと短い時間のように思える。
赤い小さな点が移動の軌跡のログだ。
世界各地の約100万件の地名が内蔵されており、画像にデータとして持たせたり、画像に写し込むこともできる。
世界各地の撮影スポットで撮影された写真が約1万件も入っている。
同じ場所で向きを変えて何枚も撮影した場合、撮影方向は最初に撮影したものが一番上に表示されてしまうらしく、別な画像を選択してもその方角が表示されないのはいただけない。
Macの場合、撮影地表示に対応したiPhotoやGoogleのPicasaで表示すると、地図上に撮影場所を表示することができる。
カメラからGPSの移動ログのデータをダウンロードしてGoogleEarthにDrag & Dropで読み込ませると、地図上に移動の軌跡が表示される。
撮影方向のグラフィカルな表示に対応したアプリがないのがいただけない。Windowsではフリーウェアなどであるらしいが、Macではまだ知らない。
Macでは、たとえばプレビュー.appでインスペクタを表示/GPS/撮影画像方向として数値で方向を知ることはできる。北が0で時計回りに東が90、南が180、西が270といった具合のようだ。
GPSをONにしておくと10分おきに測位するので、ほっとくと寝てる間もデータを蓄積してしまい、GoogleEarthで移動の軌跡を見ると一カ所にいくつものポインタがあらわれるなんてこともあるようだ。
ただ、数が多すぎる感じもするし、普通に移動途中のポイントでも複数のポインタが現れるので、別の理由かもしれない。
GPSの移動ログがうまく取れない場合はGoogleEarth上で移動の軌跡を表す直線が道がないところを結んでしまったりするが、しょうがないか。
静止画は1410万画素で、35mmフィルム換算で24mm〜240mmの10倍の光学ズーム、ソフトウェア補正による高画質な「プレミアムズーム」で15倍相当まで拡大できる。解像度は落ちるがそれに加えて4倍のデジタルズームも付いている。
基本的にオート撮影がメインになる。被写体と周囲の環境を判定して撮影してくれるプレミアムオート、カメラを持ったまま水平に1回転するとその場で360度パノラマ写真(静止画であって、QuickTimeVR動画にはならない)を作ってくれるスライドパノラマ、人物、風景、夜景など27もの撮影モードが用意されている。
自分撮りの機能は便利で、犯罪者顔になりがちな写真をわりときれいに撮ってくれる。
フォーカスは∞固定やマニュアルフォーカスもあるが、シャッタースピードと絞りはオートのみだ。
動画は720pのハイビジョン動画と640×480のVGA動画が撮影できる。
コーデックはAVC方式のH.264動画で、ファイルフォーマットはQuickTimeのMOVなのでMacとの相性はいい。
でも撮ったままの動画はビットレートがちょいと高めらしく、うちのCore2Duo 2.2GHzのMacBookではコマ落ちしてしまった。QuickTimePlayerで書き出したところビットレートが半分くらいになってコマ落ちはなくなったが、まさかいちいち再エンコードするのもめんどくさいので、これは考えものだ。速いMacを買え? 同情するなら金をくれ!(古いな〜)
動画のフォーカスは撮影開始時にオートフォーカスした状態で固定される。録画中は光学ズームができなくなり、画質が落ちるデジタルズームだけになるのは残念だ。
電池寿命は非常に良く、GPSがOFFなら約600枚撮影が可能だという。
専用の電池は約3時間20分でフル充電される。
使用後に電池が少し熱を持っていたり、気温が高かったりすると充電器のランプが点滅して充電ができないことがある。温度が下がると充電を始めてくれるが、そういうものなのね?
液晶モニタのパネルは硬質素材を使ってあるので、ちょっとしたことでは傷付かないようになっているようだ。おかげで保護フィルムを買わなくてすみそうだ。万が一のためには貼っておいた方がいいんだろうけど。
大きさは俺の手にはちょっと小さい。グリップ部分も薄いんで、手がすべって落としてしまわないかちょっと不安だ。
でも小さいおかげで胸のポケットにも収まるし、トータルではとっても便利な遊べるカメラだと思う。特に旅を記録するにはもってこいのカメラだと思う。
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awさん
3枚目の画像のように、画面右側にサムネイルが表示されるので、選択された画像のパックマンマークを一番上のレイヤーに表示してくれるといいんですけどね。
ちなみにこのサムネイル表示時のサムネイルの選択は、カメラを傾けながらBSボタンを押すという変な操作です。
十字ボタンだと地図の方が動いちゃうからなんですけど、カメラを傾ける意味がよくわかりません。
Panoramioなんかに画像を載せる時、いちいち地図で選ばないでいいから楽ですね。
旅のお供にどうですか?
投稿: 雅@管理人 | 2011/08/21 21:39
撮影の向きまでわかるのはいいですね。
ジャイロセンサーが内蔵されてるんですね。
同じ場所で撮った場合は、時間軸をスライドさせて、その時間の写真を見せてくれるといいですね。
投稿: aw@bitlog | 2011/08/21 17:56