野性の証明
森村誠一原作の角川映画。
NHK BSで放送していたのを久しぶりに見た。
東北の寒村で起った大量殺人の疑いがかかった自衛隊の元特殊部隊隊員・味沢岳史(高倉健)が、事件で唯一生き残った少女・頼子(薬師丸ひろ子)の養父となり、F県羽代市に移り住んできた。
羽代市は権力者の大庭(三國連太郎)一族が、暴力団、警察をも掌握して不正を働いていた。
その不正を暴こうとする女性新聞記者(中野良子)は、先の事件に巻き込まれて殺された女性の妹であった。
味沢はどうやら彼女に接近するために羽代市にやってきたようであった。
そして味沢を執拗に追う刑事北野(夏木勲)。
まず、役者がいいよね〜。
最近の役者にはいない重厚な雰囲気が素晴らしい。
健さんを筆頭に、三國、夏木(夏八木)、成田三樹夫なんて素晴らしい重厚感。
この頃まだ新人だった舘ひろしが三國の長男で暴走族のリーダー役なんだけど、かなりヘタレな役どころ。原作では女性記者を茄子を使って犯したりとかなり悪者ぶりを発揮してたんだけどね。
本作がデビューとなる薬師丸ひろ子もなかなかいい演技してます。
自衛隊が悪役なので、防衛庁の協力が得られず、戦車やヘリが登場するシーンはアメリカで撮影したそうな。米軍は協力してくれるわけね。さすが映画の国。
ネットの映画評を読むと原作に比べて駄作みたいなのも多いけど、けっこう良くできてると思うよ。
細かい粗探しをすればきりがないんだろうけど、娯楽映画として十分楽しめるレベル。
後半の特殊部隊に追われるドンパチシーンは原作にはなく、原作ファンから一番酷評されてる部分。
原作では、味沢が暴力の野生を思い出し、また頼子も実の父が殺された真実を思い出すという、いや〜な幕切れなんだけど、それだけでは映画として派手さが足りないと思ったんだろうね。
本作と同じ、羽代市と大庭一族を扱った「黒の十字架」という作品もあるようだ。読んでないけど。
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